JRA 馬術&引退競走馬

VICTORY with TRUST – Behind the Victory –
障害馬術 福島大輔選手

障害馬術 福島大輔 Daisuke Fukushima

所属:STAR HORSES

パートナーはメクイドールPS(MEQUIDEUR PS) 
ドイツ産の10歳になるセン馬です 
来た時はパワフルで その力がありすぎるがために 
コントロールするのがすごい難しくて 気が強い馬なので 
なかなか馬術的な要求を受け入れてくれるのに時間がかかったんですね 

ライダーは乗るだけではなくて 馬の行動学・栄養学・装蹄学・獣医学 
全てにおいて 知識を持っていないといけないんですね 


それぞれの馬を支えるプロフェッショナルの人たちがいて  
獣医さん、装蹄師さん、 あとグルームの方が 
役割分担をしてパフォーマンスを支えてくれるんですけども  
やはり乗っている人というのが一番馬の変化を感じるので 
馬の異変に気づいてあげたりとか 馬の問題点に対して 
どういうアプローチをしたら馬が嫌がらずに  
そこをクリアしていけるのかというところのプランも全て考えないといけない 

世界に出て行けるようにするための準備ができるように 
私が海外で学んだことをきっちりと伝え 
馬をライダーの技術によって輝かせてあげましょうというコンセプトで 
このチーム『STAR HORESES』を立ち上げたんですね

馬の動き 背中の感覚というものを 人間の騎座を通して  
馬と人が張り付くような感覚で感じ取っていくということが 
馬術をやる上で一番大事ですね 
どうしても若い選手たちは もう自分も走りたい やりたい 飛びたい 
というふうに先走ってしまうところがあるんですけれども 
そこをぐっと抑えさせて基本をしっかりと積み上げていくことで 
最終的にはそれが高いクラスに行ったときの大きな武器になると思っています 

教えるということは自分の技術が本当に正しいのかとか 
理論がきっちりできてるのかとかそういう確認にもなるので  
チームであることによって生徒から自分が気づかされることもありますし 
学ぶこともたくさんあるわけですね 


馬は人間が思ってる以上にいろんなものを見てる  感じてる 
心を開いてもらえるようにコツコツ コツコツ 
毎日馬とのコミュニケーションを 大事にしていく必要があります 

ライダーが馬のためにやってあげることって 
もっとたくさんあるんだよっていうことを伝えていくようにしています 

一瞬の栄光と 研鑽の日々と それが馬術