稲葉 将 SHO INABA
パラ馬術選手
出身:神奈川県横浜市
所属:静岡乗馬クラブ / シンプレクス株式会社
パラ馬術 PARA-EQUESTRIAN
パラリンピックの馬術競技では、技の正確さや演技の美しさを競う馬場馬術のみが行われる。障がいや症状は一人一人の選手によって異なるため、障がいに応じてカスタマイズした特殊な道具の使用が認められる。
障がいをもつが故に馬への指示の出し方が難しく、馬と一体となった演技をするには、騎乗する馬との日々のより親密なコミュニケーションが重要になる。
STEP1「ルール」
僕は、先天性脳性麻痺からくる両下肢麻痺。踵が着かないで歩いてることがほとんどで、それが少しでも改善されたらいいなというリハビリ目的で、母の勧めもあり、乗馬を始めました。パラ馬術のグレードはⅠからⅤにわかれていて、グレードⅠ、Ⅱ、Ⅲは横20m、縦40mの馬場で、グレードⅣ、Ⅴは横20m、縦60mの馬場で演技を行います。パラリンピックの馬術競技では、馬場馬術のみが行われます。
STEP2「見どころ」
僕はグレードⅢです。パラ馬術の選手は障がいがあるため、一人でウォームアップや鞍付けなどが出来ない場合が多く、グルームさん、コーチなど、まわりの支えがあって試合に出場できています。そのチームを代表して選手が試合に出て、チームワークも点数に反映されると思っていますので、そういったところも一緒に見ていただけたらと思います。
STEP3「私にとって馬とは」
今、乗っている馬と出会って半年くらい。試合にも何度か出て、だんだん良くなってきています。12歳(2020年5月時点)で、これから馬としてもアスリートとしても、競技に出ていく中で、一緒に成長できる馬だと思っています。しっかり指示をして乗ることで、必ずいいパフォーマンスを見せてくれる。信頼して、もっともっと突き詰めていって、本番に最高の演技ができたらいいなと思っています。私にとって馬とは、共に夢を追いかけるパートナーです。